誰のための地域づくりか

地域づくりを積極的に参加してもらえるように私は、「地域づくりは家族を幸せにするために必要なんだよ」とお伝えするようにしています。


「地方づくり=地域活性化」というイメージがあるかもしれません。「地方の魅力発信」とか「地方の課題解決」とか、確かにそれはそれで面白いのかもしれません。ただ、地域活性化を目的にしてしまうとどうしても住民とのズレが発生してしまうように感じでいます。「新しく商品開発しましょう」「住民参加型のツアーを組みましょう」は正直負担でしかりません。どちらかというと現状の地域をどうすれば維持できるかということが正しいし、どうやって地域を守っていくかの提案が必要だと思っています。


その最大の目的が家族の幸せです。「家族がこの地域で幸せに暮らして行くためには」と考えるとたくさんアイディアが出てきます。「学校まで遠い」「買い物がしにくい」「自然を汚したくない」「地域人口をこれ以上減らしてはならない」「農家の跡取りがいない」など、家族を中心に考えるとどういう地域を目指すべきかが簡単に見つかります。そして、家族を幸せにするために地域づくりに参加すべきだということがよくわかります。


これからも住民が幸せになることが地方創生の目的であるということを肝に銘じて活動していきたいと思います。

合同会社『あきらめの悪い人たち』

合同会社『あきらめの悪い人たち』は山形県酒田市の日向地区を中心とした地域デザイン組織です。 中山間地域の活性化、自然環境の保全、障がい者福祉、児童福祉の課題を中心とした社会課題を地域の課題として取り組み、様々なモノとコトのデザインから生まれる多様な価値観を編集し伝えていきます。

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